白井田七人参と血糖値について

白井田七人参と血糖値について

 

初めに、白井田七人参って何ですか?

 

普通にスーパーで売られている人参と違うのか?

 

その上、朝鮮人参とも違うのか?こういった事から書いてみます。

 

田七人参とは金不換生薬(きんふかんしょうやく)とまで言われる生薬の1つであり、ウコギ科の多年草になります。
古来より「全ての血病を治す」と云われており、南北ベトナム戦争時には北ベトナムの軍隊で止血薬として使用していたそう。

 

ついでに「金不換」とは金にも換えがたいほどに貴重だという意味です。

 

田七人参の主な生産地

 

田七人参は中国の雲南省、広西省の限定された地域でのみ生息する生薬の一種とされます。

 

中国でも南部のベトナムとの国境付近の地域になります。

 

わりとの山奥のようで、決して観光地ではないのです。

 

中でも雲南省の文山という地域は田七人参の里と言われるほどの生産地であり、田七人参の全栽培の7割が雲南省に集中しているとの事。

 

文山市はそこそこに人口もいて、自動車も走っていますが郊外の山は海抜1000メートルを超え、田七人参の栽培は1200?1800メートル地域に限定されるようです。

 

田七人参はそのような高地でも、鉄分が多々ある独特の赤土の土壌で育ちます。

 

なので、栽培地域は辺り一面赤色の地面が見える。

 

なお、田七人参は種を撒いてから、育成期間に3?7年を要するという。

 

この事から、現地の雲南省では「三七人参」と呼ばれています。

 

あるいは「茎が3つに分かれていて、葉が7枚あるから」という説もあります。

 

この辺りに住む中国少数民族のミャオ(苗)族(自称:モン族)が育てていたようで、

 

ベトナム戦争(1955?1975)以前の長い間、中国からの国外輸出は禁止されていたため、

 

世界中に一般化する事はなかったのですが、最近は世の中各国に輸出されています。

 

文山の気候は雨期と乾季があるが、普通は真冬は東京より暖かく、真夏は東京より涼しい常春の気候です。
とにかく、収穫まで3年、7年必要になるというのは管理が大変な事が伺えるます。

 

田七人参にとって直射日光を浴びるのは進化にあまり良くないので、

 

現地栽培では薄黒いシートで人参畑を覆い、天候から守っているようです。

 

白井田七人参が血糖値の上昇を抑えてくれる仕組み

 

さて、では何故糖尿病には田七人参が効果がある!と噂になるのか、その訳を見てみましょう。

 

田七人参に含まれる成分の中で血糖値に深く関わるのはサポニン(ジンセノサイド)と呼ばれるもので、サポニゲンと呼ばれる分子と糖がくっついてできた配糖体です。

 

朝鮮人参、高麗人参などの漢方薬に使用される人参を総称してオタネニンジンと呼びますが、これらの薬効成分も同じくサポニンであり、ジャガイモの芽に含まれている有毒成分であるソラニンも同じサポニンの種類です。

 

私たちが食べている野菜のニンジンはこれら生薬の人参とは全く別種類です。

 

生薬はウコギ科ですが、野菜のニンジンはセリ科です。

 

サポニンは海面活性作用(洗剤などの油を落とす成分)も持っているので、水に溶かして振ると泡立ちます。

 

サポニンの海面活性作用を活用して今でもシャンプーとして活用している地域もあるらしい。

 

何だかよく分からないなぁと思っても平気。

 

肝心なのは、何故サポニンと呼ばれる成分が血糖値コントロールに効果しているのかという事がわかればいいので、次を読んでみてください。

 

サポニンと血糖値コントロールの係り

 

サポニンが血糖値を下げるらしいという事は、ラットを使った実験から知られていました。

 

もしかすると、糖尿病を治す力がサポニンにはあるのではないか?という期待も込められ詳細な仕組みを知るために研究は続けられたのです。

 

そもそも、血糖値は膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島のβ(ベータ)細胞から分泌されるインスリンによってコントロールされています。

 

血糖値が上昇する事でインスリンが分泌されると、血液中にあるブドウ糖(グルコース)が骨格筋や脂肪組織に取り込まれ、使用されるのを促進する事で血糖値の上昇を抑えてくれます。

 

糖尿病になると、膵臓からのインスリンの分泌が低下してしまうため、血糖コントロールが面倒になるのです。

 

一度弱った膵臓は元に戻る事はないとされ、糖尿病だと判断されたら生涯薬を飲み続ける事になります。

 

そのような、恐ろしくも自分の手の届く範囲な生活習性病である糖尿病の救世主とも思えた田七人参に含まれるサポニンですが、研究を重ねるうちに明らかになった事があります。

 

それはサポニンには血糖値を下げる効果があるが、決して膵臓働きを改善する効果はないという事。

 

オーマイガッ!ってなりました?まぁ、まぁまだページを閉じるのは早いですよ。

 

私たちが食事をすると、食べたものは消化されて腸から栄養素が吸収されます。

 

デンプンなどもブドウ糖(グルコース)にまで分解された後、同じく腸から吸収され血液中に入ります。

 

サポニンはブドウ糖が小腸から吸収されるのを抑制するのです。

 

糖尿病の薬の中には、α-グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ、セイブル、ベイスンなど)と呼ばれるショ糖(二糖)がブドウ糖に変換されるのを防ぎブドウ糖の生成そのものを抑制する薬はありますが、サポニンにはそのような効果は認められていません。

 

他にも、膵臓からのインスリンの分泌を促したりする効果も認められませんでした。

 

そう、サポニンの役割は血糖値が上がる最初のステージである糖の取り込み阻害なんですね。

 

 

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